この記事では、beatmaniaIIDXのボタンに使用されるバネ・スイッチについて解説します。記事の後半では、スイッチの交換方法についても触れているので、参考にしてみてください。
バネ・スイッチ組み合わせ早見表
現在、ライトニングモデルで使用されているバネ・スイッチの組み合わせは主に以下の3通りです。
スイッチ バネ | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
VX-01-1C23(0.49N) OBSA-SP(50g) | CastHour以降のデフォルト シングルプレイに最適な重さ D2MVと少し打鍵感が異なる DP・片手プレイヤーには少し重い | |
VX-01-1C23(0.49N) OBSA-SP(20g) | 軽くて高速発狂やDP・片手がやりやすい メンテが悪いとボタンがハマりやすい 採用している筐体は全国的に少ない | |
D2MV-01-1C3(0.49N) OBSA-SP(50g) | CastHour以前のデフォルト シングルプレイに最適な重さ D2MVスイッチは生産終了予定 DP・片手プレイヤーには少し重い |
これ以外の組み合わせ、旧筐体は現在マイナーのため省略します。
旧筐体時代は60gバネや100gバネ、バネ切り、バネ抜きなど様々なパターンがありましたが、ライトニングモデルの登場で全国的にある程度統一されましたね。
標準・競技仕様にしておけばとりあえず間違いなし
一番おすすめは、CastHour以降の標準で、BPLなどの大会でも採用されているVX-01-1C23+50gバネです。このいわゆる50/50はシングルプレイに最適な重さで、ダブルプレイもよほどの高密度でなければ戦えます。
CastHour稼働前に新スイッチ(VX-01-1C23)が各店舗に配布されたため、現在、ほとんどのライトニング筐体はこちらの組み合わせを採用しているはずです。
スイッチはモノタロウ、バネは楽天市場の三和電子公式で購入できます。
ちなみに、VX-01-1C23の在庫がない場合はVX-01-1A3でも代用できます。端子の穴が違うだけで、押下圧や打鍵感は同じはずです。
20gバネはDP・片手プレイヤー向きだけど…
次におすすめの組み合わせが、VX-01-1C23+20gバネ。この組み合わせ20/50は主にDP・片手プレイヤー向けですが、一部のSPプレイヤーにも人気が高い軽め設定です。
複数台ライトニングモデルを設置している店舗の中には、20gバネの台を用意している店舗もあり、20gバネでプレイするために足を運ぶプレイヤーも多くいます。
特にDP・片手は小指や薬指などを頻繁に使用するため、50gバネだとどうしても厳しい場面があり、20gバネを好むプレイヤーが多いです。
正直なところ、ライトニングモデルの登場でDPプレイヤーの居場所は確実に減りました。自分の知り合いの中には、ホームゲーセンが20gバネの旧筐体から標準仕様ライトニングモデルに変わり、DPを離れてしまった人もいます。
ただ、それでも個人的には50/50をメインにすべきと思います。
まず、20gバネはボタンの跳ね返りが弱く、メンテナンスが悪いとボタンハマリを起こしやすいです。
また、バネの支えが減る分スイッチへの負担が大きくなるため、スイッチ交換のスパンも短くなります。
間違ってもゲーセン側に20gバネへの交換を無理強いするようなことは避けてください。客同士のトラブルの原因になります。
20gバネがよかったら20gバネ筐体があるゲーセンを探しましょう。近所に無かったら諦めてください。
D2MVスイッチは生産終了。今後のことを考えるとVXスイッチに慣れたい
VXスイッチと仕様上の重さは同じですが、打鍵感が少し違うため旧純正スイッチのD2MV-01-1C3を好むユーザーも多いです。
ただし、D2MVスイッチは既に生産終了が予定されているため、現在使用しているゲーセンもスイッチの予備がなくなり次第VXスイッチに以降せざるを得ないでしょう。
人によって、D2MVのほうがやりやすい、VXのほうがやりやすいと意見が分かれているので、正直慣れの問題もあると思います。
将来的にはD2MVスイッチは無くなってしまうので、今からでもVXスイッチに慣れておいたほうが良いでしょう。
フェニワンのスイッチを換装してみた
先日購入した「PHONIXWAN+」のスイッチをデフォルト(Honeywell製0.15N)から、オムロン製VX-01-1A3(0.49N)に交換してみました。
スイッチはモノタロウで注文。当日発送で翌日に届きました。
個別で丁寧にプチプチに包まれてます。
PHOENIX WANデフォルトのHoneywellスイッチ(写真上)と比較です。大きさや形は変わらない感じがしますね。
スイッチのクリック音を比較してみたので参考にしてみてください。VXスイッチ(動画左側)のほうがクリック感が大きいです。VXは「カチッカチッ」、Honeywellは「プチップチッ」って感じ。
スイッチの交換方法は簡単です。DAOボタンの場合は反時計回りに回すと、ボタンとスイッチホルダーが外れます。三和ボタンの場合はグイグイしながら上に引っ張ってください。
ラジオペンチなどを使い、スイッチに繋がれている端子をすべて外します。PHOENIX WAN+の端子は下記画像赤丸部分のポッチを押すと外れます。
スイッチホルダーに爪を引っ掛けて、矢印方向に引っ張りながらスイッチを取り外します。
あとは逆の手順で組み立てていけばOK。接続する端子を間違えないようにだけ注意してください。(自分は1回間違えました)
下図が一応正しい配線です。
まとめ
以上、ライトニング時代のIIDXバネ、スイッチについての解説でした。
- 50/50の競技仕様にしておけばとりあえず間違いない。
- 20gバネはやりやすい人もいるけどゲーセンに要望送るのはやめとけ。
- D2MVは生産終了予定。VXスイッチに今のうちから慣れとけ。
まとめるとこんな感じでしょうか。ライトニングモデルの登場で0.25Nスイッチやバネ抜きなどマニアックな設定がなくなり、ある程度統一されたのは功績とも言えます。
一方で、DPプレイヤーや片手プレイヤーは「プレイできる場所がない」という人が増えたのも事実。
難しい問題ですが、ライトニング3台以上置いてるゲーセンは1台ぐらい20gバネにしてくれると嬉しいな…と心に秘めながら日々を過ごしています。
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