この記事では「DAOボタン(海外コン標準ボタン)」と「三和ボタン(IIDX標準ボタン)」の違いを比較・解説します。
結論から言えば、DAOボタンはかなり優秀です。ほとんどの人はDAOボタンで十分満足できるでしょう。
ただ、バネやスイッチを揃えても若干押し心地が競技仕様と違うので、競技仕様にこだわりたい人は、自力で三和ボタンに換装するのがおすすめです。
押し心地に影響する違い
DAOボタンと三和ボタンは、押し心地に影響する部分でいくつか違いがあります。
比較していて気づいた点は、以下の3つです。
- バネ収納部分の長さ
- 鍵盤のストローク
- スイッチとの距離
それぞれ詳しく見ていきましょう。
バネ収納部分の長さ
写真では分かりづらいですが、DAOボタンのほうがバネを入れる部分の長さが短いです。
同じバネを入れた場合、DAOボタンのほうがバネが圧縮されるため、固く感じます。
体感ですが、同じバネ・スイッチでDAOボタンの方が20~30gほど固い感じです。
具体的には、DAO40gバネ+VX-01-1A3の組み合わせで、ライトニング筐体の競技仕様(50gバネ+VX-01-1C23)より少し固く感じます。
DAOボタンの場合は、20gバネを使ったほうが競技仕様に近いかもしれません。
ちなみにこの仕様のためか、DAOボタンのデフォルトバネ(40g)は三和のバネと比べて少し短いです。
鍵盤のストローク
DAOボタンは、三和ボタンよりも0.5~1mmほど沈み込みます。
そのまま使うとボタンのフチが指にあたって違和感があるので、ボタンの受け皿部分に0.5~1mm程度のフェルトやゴムシートなどを貼って底上げするのがおすすめです。静音化にもなります。
スイッチとの距離
DAOボタンは、三和ボタンよりもボタン足とスイッチの距離が近いです。
そのため、DAOボタンはフェルトやゴムシートなどでボタンを底上げしても、ちゃんとスイッチが反応します。
三和ボタンで同様の改造を施した場合は、スイッチが奥まで押し込まれなくなるため、ゴムシートなどを貼ってボタン足を伸ばす改造が必要です。
余談ですが、三和ボタンはスイッチとボタンに距離があるせいか、バネとスイッチの押し込みを別々に感じやすい気がします。個人の好みですが、押し心地で言えば自分はDAOボタンの方が好きです。
打鍵音の違い
打鍵音は、DAOボタンは低音が強く、三和ボタンは高音が強いイメージです。
動画あり。(左が三和ボタン、右がDAOボタンです)
音量の違いはそれほど感じませんが、騒音を気にする場合は、底上げで静音化できるDAOボタンの方が有利と言えるでしょう。
スイッチ取り付け部分・ランプホルダーの違い
スイッチの取り付けやメンテナンスは、DAOボタンの方がやりやすいです。
三和ボタンのスイッチ取り付け部分は、外す時は強めに引っ張り、付ける時は上からグイグイと押し込まなくてはいけません。しっかりハマっていなかったり、振動でプレイ中に外れることもあります。
DAOボタンは外す時は反時計回りに、付ける時は時計回りに回すだけなので、メンテナンスが楽です。プレイ中に外れる心配も少ないでしょう。
ランプホルダーは少し形状が違いますが、端子などはほぼ同じです。
LEDを取り付ける部分も同じ形です。
そのため、DAOボタンのLEDは、引っこ抜いてそのまま三和ボタンに使い回せます。
三和ボタンに移す時は、奥まで差し込めばOKです。向きが違うと光らないので、LEDが光らない時は確認してみてください。
見た目の違い
見た目の違いはほとんどありません。
ビルドクオリティとか、高級感とかの違いも感じられないです。
スモーク(黒色)は、ちょっとだけDAOボタンの方が濃い色をしています。
DAOボタンと三和ボタンどちらで注文すべき?
とりあえずDAOボタンで注文して、気に入らなければ三和ボタンに自分で換装するのがおすすめです。
実際半年ほど使ってみましたが、DAOボタンはかなり優秀でコスパがよく、ほとんどの人はDAOボタンで満足できると思います。
DAO | 三和 | |
---|---|---|
価格 (1個/税込) | 550円 | 1,111円~ |
押し心地 (同設定の場合) | 少し違う | ゲーセン仕様 |
メンテナンス | しやすい | しにくい |
静音化 | しやすい | しにくい |
加えるなら、海外コンは三和ボタンにカスタマイズして注文すると、DAOボタンが付いてきません。(違ったらごめん)
結局同じぐらいの費用がかかるので、無料でDAOボタンがついてくる分、カスタマイズしないほうがお得です。余ったDAOボタンの使い道はさておき。
ちなみに、自分がボタン7個を三和ボタン化するのにかかった費用は10,527円(消費税/送料/50gバネ代含む)でした。GAMO2で三和ボタンにカスタマイズすると11,500円(+バネ代)。
三和ボタンおよび50gバネは、楽天市場の三和電子公式ショップで注文できます。
換装もそれほど難しくないので、競技仕様にこだわりたい方や、DAOボタンでやってて違和感のある方はぜひ。
質問コーナー
コメント一覧 (2件)
三和ボタンで注文するとDAOボタンは付いてこないので合ってますね
自分は自分で換装するのとさほど値段が変わらなかったので三和ボタンで注文しました
自分も初期のフェニワン2台注文したときは、換装が面倒だったので三和にしました!
1,000~2,000円程度しか変わらないですし、余ったボタンの使い道も普通ないですからねー。
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