この記事では、beatmaniaIIDX(弐寺)における地力上げについて、ポイントや効率の上げ方、具体的なやり方など、筆者の考えをまとめています。
対象は「☆11に手をつけ始めた(七~八段)」あたりから全白ぐらいまでです。
筆者はプロ選手ほどの腕前はありませんが、地力上げは得意な方だと思います。ぜひ参考にしてみてください(^^)
バージョン | 筆者の段位など |
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IIDX14 GOLD(以前はポップン中心) | SP十段 |
IIDX15 TROOPERS | SP皆伝 |
IIDX16 EMPRESS | SP全白 DP十段 |
IIDX18 ResortAnthem | DP皆伝 |
地力とは何か
最初に「地力」について定義しておきます。
弐寺においては地力表などが存在することから、個人差譜面を除いたクリア力を指す言葉として使われることが多い印象です。
当記事でもそのように扱います。
地力譜面の例 (☆12ノマゲ地力S+) | 個人差譜面の例 (☆12ノマゲ個人差S+) |
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GuNGNiR(L) Illegal Function Call(L) KAMAITACHI(L) Mare Nectaris(A) n/a(A) Sigmund(L) Verflucht(L) 卑弥呼(A) 疾風迅雷(L) | DIAVOLO(A) Plan 8(A) RAGE feat.H14 of LEONAIR(A) SAMURAI-Scramble(L) 灼熱Beach Side Bunny(A) 灼熱 Pt.2 Long Train Running(A) |
地力上げで大事なポイント3つ
地力(個人差譜面を除いたクリア力)を上げるポイントは以下の3つです。
- ウォーミングアップをしっかりする
- その日の調子を見極める/調子が悪い日は無理をしない
- やり過ぎない
それぞれ、詳しく解説します。
ウォーミングアップをしっかりする
ウォーミングアップの内容や時間は人それぞれですが、個人的に20~30分(2~3クレ)程度のウォーミングアップは必須と考えています。
IIDXは指先を細かく使うゲームなので、1クレ目からEASY特攻できるコンディションに持ってくのは無茶です。※地力を上げるには、EASYクリアギリギリの難易度に特攻するのが良いとされています。
ウォーミングアップの選曲にそこまでこだわる必要はありませんが、単発系からEASY特攻の難易度まで少しずつ上げていくようにしましょう。
選曲メモ機能などを使って、自分だけのウォームアップルーチンを組み立てるのもおすすめです。
その日の調子を見極める/調子が悪い日は無理をしない
ウォーミングアップの目的は、主に以下の4つです。
- その日の調子を見極めること
- 体を温め、調子をピークに持っていくこと
- 鍵盤の押し方、体の動かし方を思い出すこと
- 判定に体をなじませること
とくに、難しいですがその日の調子を見極めることが大切だと考えています。
その日の調子によって、メインの内容は柔軟に変えるべきです。調子が悪い日に最大負荷のEASY特攻ばかりしても、出来なくてイライラするだけで、何の成果も得られません。
たとえば負荷を下げたメニュー(HARD狙い、EXH狙い、FC狙い)に切り替えるなど、調子の悪い日は普段と違うことをするのがおすすめです。
ただし、調子の悪い日があまりにも連続する場合は一旦休みましょう。疲労の蓄積などが原因かもしれません。
やり過ぎない
これもなかなか難しいですが、調子のピーク(ゴールデンタイム)を過ぎたら早々に切り上げるようにしましょう。
音ゲー上達の基本は「今よりちょっと上手い自分」の積み重ねです。今より下手なプレイを繰り返しても、下手なプレイを覚えるだけなので逆効果になります。
自分の場合は開始30分~1時間半ぐらいが調子のピークで、2時間を過ぎると明らかに譜面が速く感じるようになったり、選曲で迷って時間切れになることが増えます。
とくに経験上、「選曲で迷って時間切れ」は集中力切れのサインです。
集中力が切れたら即帰るのがベスト。帰るのが勿体ない時は、最低でも食事に行くとか、長めの休憩を取ることをおすすめします。
地力上げの効率を上げるテクニック
ここからはちょっと上級者向けの考え方というか、知ってれば多少は地力上げの効率が上がるかもしれないテクニックを解説します。
あまり重要ではないですし、個人差も多いと思うので参考程度にしてください。
- EASY特攻かHARD狙いか?基本はEASY特攻を優先
- 練習のテーマを決める(ターゲットBPMでまとめる)
- 判定・緑数字・白数字をコロコロ変えない
- 手や腕が先に疲れる譜面は避ける
それぞれ、詳しくみていきましょう。
EASY特攻かHARD狙いか?基本はEASY特攻を優先
基本的にクリア力を上げたい場合、調子の良い日はミスカウントが多い曲(高難易度/EASY特攻)、調子の悪い日や練習終盤はミスカウントが少ない曲(低難易度/HARD狙い・EXH狙い)を優先します。
理由は単純で、EASY特攻が一番疲れるからです。一番元気で体が温まってるうちにEASY特攻しましょう。
HARD狙いやEXH狙い、フルコン狙いは調子が悪かったり、多少疲れていてもできるので、後回しでOKです。
ちなみに、ミスカウント200以上出るような曲は、疲れるだけで何も得られないことのほうが多いので、あまりやらなくていいと思います。
練習のテーマを決める(ターゲットBPMでまとめる)
地力曲は、低速系(ガチ押し系・ストライカー系)、中速系、高速系(+ディレイ系)などに分けられます。
それぞれ押し方が変わってくるので、バラバラにやるよりも、同じタイプの譜面はまとめて練習した方が効率的です。
基本的にはBPM帯でまとめると良いでしょう。
たとえば自分の場合は、ざっくり以下のような感じで分けてローテしてます。
メインで選ぶ曲 | |
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低速(ガチ押し)の日 | BPM140以下 |
中速~高速の日 | BPM140~230ぐらいまで徐々に上げてく |
なんでもやる日 | その日の気分 |
判定・緑数字・白数字をコロコロ変えない
判定や緑数字は、稼働初期や、設定を探すと割り切った日以外は、あまり大きく変えないほうが良いです。
なぜなら、判定などの各種設定を変更すると「地力上げできるはずだった時間」が「判定などの変化に慣れる時間」に奪われてしまいます。
ウォーミングアップ中に細かく調整する程度であれば問題ありませんが、どツボにはまらないよう注意しましょう。
手や腕が先に疲れる譜面は避ける
集中力よりも先に、手や腕が途中で限界を迎えてしまう譜面は避けましょう。
手や腕がパンパンになった状態で続けてもそれはただの筋トレです。無理すると怪我にも繋がります。
地力上げの目的は体力・筋力の向上ではなく、動きの最適化と認識力の強化です。
地力が上がると次第に体力譜面が捌けるようになるのは、体力の向上よりも、譜面認識に余裕が生まれて動きのムダが減り、1ノーツあたりの体力消費が少なくなっていくことが大きいと考えています。
もちろん練習を続けることで、体力や筋力も向上していきますが、それは副次的なものに過ぎません。筋力よりも脳や神経を鍛えましょう。
練習曲の選び方・フォルダ埋めの進め方
ここからは「自分が今から☆11に手を付け始める人だったらどうするか」という視点で、具体的な練習曲の選び方(地力の上げ方)や、フォルダ埋めの進め方について解説します。
☆11の埋め方
☆11の練習曲選びや、フォルダ埋めを進める際には下記のサイトが参考になります。地力曲がF~S+までの難易度に分けられているので、自分ができる難易度からスタートしてみてください。
基本的にはEASY難易度≒ノマゲ難易度なので、ノマゲ難易度表を参考にEASYで埋めていき、HARDできそうなもの(目安BP50以下)はあとでPフリーを使って狙うとよいでしょう。
「STANDARD(プレミアムスタート)」の場合は、2曲目とEXTRAで☆11に特攻するのがおすすめです。FINAL STAGEはクリアできる☆8~11を選んで、EXTRA進出を狙いましょう。
※1クレジット3曲に抵抗のない方はSTEP UPモード3曲特攻でもOK。
「e-amusement プレミアムコース」に加入している方は、スコアデータCSVを使って、下記ツールで難易度ごとの進捗確認などが可能です。
☆12の埋め方
☆12の練習曲選びや、フォルダ埋めを進める際には下記のサイトが参考になります。地力曲がF~S+までの難易度に分けられているので、自分ができる難易度からスタートしてみてください。
こちらも基本的にはEASY難易度≒ノマゲ難易度なので、ノマゲ難易度表を参考にEASYで埋めていき、HARDできそうなもの(目安BP60以下)はあとでPフリーを使って狙うとよいでしょう。
☆12はSTANDARDモードだとEXTRAステージしかEASY特攻できないため、STEP UPかPフリーのほうが時間効率は良いです。
「e-amusement プレミアムコース」に加入している方は、下記ツールの利用もおすすめ。
Clear Power Indicator(CPI)は、スコアデータCSVを登録することで、クリア確率の高い譜面(次に狙うべき譜面)をおすすめしてくれるツールです。
約30,000名のデータをもとに推定した難易度表も用意されています。
ただし、CPI難易度表は個人差譜面も混じっていますので、地力譜面だけやりたい方は以下のツールがおすすめです。
こちらは、☆12を難易度(地力F~S+)で並び替えたり、フィルタリングしたりできます。スコアデータCSVを登録して、クリアマークなど進捗の確認も可能です。
自宅練習のすすめ
もし本気で地力を上げるなら、自宅で練習できる環境を作ったほうが圧倒的に効率良いです。
ゲーセンでの練習には、以下のようなデメリットがあります。
- 並びや待ち時間で手が冷えてしまう、ウォームアップが捗らない
- STANDARDモードだと1曲目から☆12が選べない
- 店舗や筐体によってメンテナンスが異なるため、慣れる時間が必要
- 毎回お金がかかっているので、収穫が無いとイライラしてしまう
自宅で練習すれば、ウォームアップが邪魔されないですし、EASY特攻もやりたい放題です。
下記の記事でINFINITAS導入に必要なものを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
以上、beatmaniaIIDXの地力上げについて解説しました。
- ウォームアップをしっかりする
- 調子が良いときだけEASY特攻する
- 調子が悪いときは他のことをする
- 腕パンパンになる曲はやめとけ
- ☆11と12は難易度差が激しいので難易度表サイトを参考に
- 自宅で練習すると効率が良い
まとめるとこんな感じです。
質問コーナー
コメント一覧 (5件)
☆12の地力上位譜面(マレやX-DENやら)もハード、EXHしたい場合も、本家の練習だけで十分か、それともBMSを導入したほうが効率的か、どう考えているか教えていただけますか。
必須ではありませんが、BMSを導入したほうが効率的です。BMSであればマレやX-DENより難しい譜面や、癖の少ない地力譜面が無数に存在するため、効率よく地力を上げられます。
今ならsatelliteやstellaをやるのが良いでしょう。
本家の練習だけで全白や全EXHは不可能ではありませんが、正面から特攻するだけでは難しく、工夫とモチベーション管理が必要になると思います。
回答ありがとうございます。一度BMSで地力上げたとしても、本家ばかり触っていると、記事にあるようなEASY特攻の経験は積めないので、再び地力は下がってくるでしょうか。
EASY特攻の地力(いわゆる地力上限)は明らかに下がっていきますが、下限(HARDやEXH安定、フルコンレベル)は経験上あまり落ちません。
極端な話ですが、マレやグンダリレベルの☆12がフルコンできるまで地力を上げれば、その後はBMSをやらなくても維持できると思います。
ありがとうございます。クリア力とスコア力、ないしBMSと本家をどう使い分けるかについて考えていたのですが、下限地力を限界まで上げてから本家、スコアを練習するのがいいと感じました。
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