「努力は裏切らない」と言いますが、やり方を間違えると平気で裏切ります。
やれば必ず上手くなるというのは幻想で、現実には「上手くなる練習」と「下手になる練習」が存在するからです。
ここでは解説しやすいように、上手くなる練習を「プラス練習」、下手になる練習を「マイナス練習」と表記します。
マイナス練習の例
例えば、クリアマーク更新に集中して、スコアを全く意識しないプレイ。
これは「クリア力のプラス練習」と同時に「スコア力のマイナス練習」をしていることになります。拾うことに集中しすぎると、早入り、餡蜜などクリアに特化した押し方や、ごまかしの癖がついてしまうからです。
逆に、光らせることに集中しすぎて、ミスが多少増えても気にしない。これは「スコア力のプラス練習」であると同時に「クリア力のマイナス練習」にもなります。
目標次第でプラスにもマイナスにもなる
あなたのこのゲームの目標はなんでしょうか。
全曲ハードクリア?全曲フルコン?トップランカー?人によって様々だと思います。
もし全曲フルコンが目標なら、スコア狙いは何のプラス練習にもなりません。
さらに言えば、クリア、フルコンを狙ってミスを減らし続けるだけでマイナス練習は常にゼロです。
しかしこれが、トップランカーを目標とすると、どんな練習もやり方次第でマイナス練習になる可能性を秘めています。
余談ですが僕は、このゲームも含め全ての音ゲーにおいて、究極の目標は全曲理論値としています。もちろん不可能ですが、この超長期的な目標の中には全曲ハードクリアもトップランカーも全て過程として存在し、今やっている練習が目標に矛盾しないか一瞬で判断出来るので、意思決定が非常に楽ちんです。
マイナス練習を減らすには
トップランカーになるための近道は、理想を言えば
- クリア力のプラス練習を最大化し、マイナス練習を最小化する
- スコア力のプラス練習を最大化し、マイナス練習を最小化する
この2つを同時に最大限効率化することにあります。
しかし先程も書いたように、クリア狙いとスコア狙い、どちらか一方に集中してしまうと、もう一方のマイナス練習が増え、結果的に遠回りになってしまいます。
このことから、僕の考えるマイナス練習を減らすカギは、クリア狙いとスコア狙いを分けて考えず、バランスを保ち続けることです。
具体的には
- クリア狙いをする時もなるべくスコアを落とさない
- スコア狙いとクリア狙いで叩き方を変えない
- 今よりちょっとだけ上手いプレイを繰り返す
この3つを常に意識しておくことです。
1.クリア狙いをする時もなるべくスコアを落とさない
クリア狙いを意識しすぎると、スコアのマイナス練習が増えます。どうしても早入り、餡蜜などクリアに特化した押し方や、ごまかしの癖がついてしまうからです。
もちろん超難曲をフルコンするのに、早入りや餡蜜などの技術は必須レベルです。しかし、GOODで繋いだところで、スコアは1点も伸びません。
クリアマークを手っ取り早く更新しようと思えば、確かにスコアは一切気にしない方が早いでしょう。しかし、ちゃんと意識すればピカグレに出来る譜面までもごまかし続けていると、その時間をスコア力マイナス練習に費やしているも同然です。長い目で見ると目標から遠ざかっています。
「クリア狙いだからスコアは気にしなくていい」という考えを捨てることで、マイナス練習を減らすことが出来ます。
2.スコア狙いとクリア狙いで叩き方を変えない
「単発のスコアだけ高い人」は、単発にしか通用しない叩き方をする傾向にあります。
光らせることを意識しすぎるあまり、指先よりも、腕や体全体を使った動きの大きい叩き方をしてしまっています。
確かに、この叩き方は安定感が増しますが、発狂も同じように叩こうとすると、非常に疲れるため不向きです。
また、単発と発狂で極端に違う叩き方をする人もいます。上手に使い分けが出来ているとも言えますが、極端にフォームが違うと、単発をやると発狂が押せなくなって、発狂をやると今度は単発が光らなくなる。こういう現象が起こりやすいです。
単発が発狂のマイナス練習に、発狂が単発のマイナス練習になっているからです。
単発でつちかった精度を発狂でも活かすためには、どちらも出来るだけ近いフォームと力加減を意識すると、マイナス練習を減らすことがきます。
3.今よりちょっとだけ上手いプレイを繰り返す
- 疲れている
- 体調が悪い
- 集中力が無い
これらの状態で続ける練習は、全てマイナス練習になります。
上達とは「今よりちょっとだけ上手いプレイを繰り返して、次第にそれが当たり前になる」ことの積み重ねです。普段より下手なプレイをいくら繰り返しても下手になるだけです。
- 前日よく寝る
- 体調を整える
- 集中力が落ちてきたら休憩する
これらを守って常にベストコンディションで望むことで、マイナス練習を減らすことが出来ます。
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