この記事では主に手・指・腕を使う音ゲーと筋トレ・筋肉の関係について筆者の考えをまとめています。
音ゲーの上達に筋トレは必要?効果はある?
音ゲーの上達に筋トレは必要か、果たして効果はあるのか、SNS上などでよく話題になります。
自分の結論は「正しくやれば効果はあるが、ほとんどの人は不要。音ゲー自体をやり込んだほうが効率的。」です。
筋力不足がネックになることはほぼない
音ゲーに使われる筋肉を鍛えることで、持久力や指の独立性・スピードを向上させることは確かに可能です。
しかし、音ゲーの「できない」はほとんどの場合が筋力や筋持久力よりも、神経系の発達、体の使い方、譜面認識力の不足によるものなので、その音ゲー自体をやり込むことが最も重要かつ効果的なのは間違いありません。
やり込みを継続していけば、必要な筋力・筋持久力は勝手についてきます。99%の人は筋力不足よりも、余計な力が入っていないか、必要以上に強く叩いていないかを気にしたほうが良いです。
筋トレによる疲労が影響することも
筋トレで疲労が溜まることにより、当日や翌日の音ゲーパフォーマンスに悪影響が出てしまうデメリットもあります。
腕立て伏せや、ハンドグリッパーで腕の筋肉を追い込んだあとに音ゲーをすると、手指の動きが明らかに悪くなるので試してみてください。
軽くウォーミングアップする分には問題ありませんが、音ゲーのプレイに悪影響がでるほど疲れてしまっては本末転倒です。
音ゲー後の追い込み、音ゲーができない時間にやるならアリ
上達のためには音ゲー自体をやり込むのが最優先で、筋トレはあくまで補助程度に行うのがおすすめです。無論、筋トレ自体が趣味ならこの限りではありません。
音ゲーの前に筋トレをしてしまうと、疲れて肝心の音ゲーができなくなってしまうので、音ゲーで疲れたあとに、筋肉をさらに追い込む感じでやると良いでしょう。
また、ゲーセンに行けない日や、自宅で音ゲーができない場合に、家でダンベルなどを使って筋トレするのはアリだと思います。
音ゲーに使われる主な筋肉とトレーニング方法
主に手・指・腕を使う音ゲーに必要な筋肉について、トレーニング方法などを解説します。踏みゲーは専門外なのです。
いずれのトレーニングも持久力向上が主目的になるため、低重量×高回数で行うと効果的です。1セット1分ぐらいでキツくなる重量を目安にやりましょう。
軽めのダンベル(3~10kgぐらい?)があれば大体なんとかなります。ペットボトル等で代用も可能です。
前腕筋群
前腕筋群は指や手首を動かすための筋肉です。意外と知らない人も多いのですが、指を動かす筋肉のほとんどは、手のひらではなく前腕に集中しています。
指や手首を曲げる前腕屈筋群、指や手首を伸ばす前腕伸筋群の2つに分類されます。
音ゲーマーはボタンを押す「指を曲げる筋肉」ばかり気にしがちですが、ボタンから手を離すための「指を伸ばす筋肉」も大事です。
音ゲープレイ中に前腕がパンパンになってしまう感覚がある人は、前腕筋群を鍛えることで持久力が向上し、長時間手指を動かせるようになるでしょう。
- ハンドグリッパー
- フィンガーストレッチャー
- ダンベルリストカール
- リバースカール
- ハンマーカールなど
上腕二頭筋・三頭筋
上腕二頭筋・三頭筋は肘関節を支点に腕を伸ばしたり、曲げたりするための筋肉です。
腕を伸ばす=ボタンを押す役割の「上腕三頭筋」を多く使いそうなイメージですが、実際には重力と前腕部の重さがあるので、音ゲーにおいては腕を曲げる=ボタンから手を離す「上腕二頭筋」の関与のほうが大きいと自分は考えています。
実際自身で、二頭筋を追い込んだ直後と、三頭筋を追い込んだ直後の音ゲーパフォーマンスを比較したところ、前者の方が何もできませんでした。※個人の感想です
おそらくですが、音ゲープレイ中に上腕が疲れやすい人は上腕三頭筋を使いすぎている可能性があります。
ボタンを押すのは腕の重さと重力に任せ、上腕二頭筋で腕が落ちるのを制御するイメージでプレイすると、疲れにくくなるかもしれません。
- アームカール
- ダンベルキックバック
- 懸垂
- 腕立て伏せなど
三角筋
三角筋は、肩を覆うようについている筋肉です。肩から腕を上下左右に動かす役割があります。
太鼓の達人やビートセイバーなど、棒を振り回すタイプの音ゲーで特に疲労しやすい筋肉です。チュウニズムなど、腕を大きく上げる必要がある音ゲーでもよく使われます。
ビートマニアなど手先を中心に使用する音ゲーでも、腕を浮かせて維持するための補助的な役割があるので、鍛えておいて損はありません。皿を回すのも結構肩使いますね。
- サイドレイズ
- フロントレイズなど
僧帽筋
僧帽筋は、肩甲骨周りを動かす大きな筋肉です。腕の動きを安定させる働きもあります。
個人的にbeatmaniaIIDXなどボタンを叩くタイプの音ゲーにおいては、スコアを安定させるのに重要な筋肉だと考えています。長時間スコア狙いをすると、僧帽筋のあたりが熱くなるのを感じます。ただの肩こりかもしれない
- 懸垂
- ダンベルシュラッグ
- ベントオーバーロウなど
手の筋肉
指を動かす筋肉はほとんどが前腕に集中していますが、手にも小さい筋肉がいくつかあります。音ゲーに関与が大きそうなのは虫様筋と、母指内転筋・外転筋です。
虫様筋は、指先でつまんだり、指の付け根を曲げる動作に関与しています(親指除く)。個人的な感覚ですが、細かい連打とかディレイ系は虫様筋をよく使う気がします。
母指内転筋・外転筋は親指を開いたり・閉じたりする動作に関与する筋肉です。
親指でボタンを押すときは指の曲げ伸ばし(屈曲・伸展)ではなく、内転・外転の動きを主に使っているので、親指に関してはおそらくこの筋肉の関与が最も大きいはず。
いずれも小さい筋肉なので、狙って筋トレする必要はないです。今どの筋肉を使っているか意識しながら音ゲーするのが一番良いと思います。
使ってる筋肉を意識しながら音ゲーしよう
まとめ
以上、音ゲーと筋トレ、筋肉の関係についての解説でした。
- 音ゲー上達に筋トレは効果あるがほとんどの人は不要
- 鍛えるなら前腕筋群>その他疲れやすい部位
- 低重量×高回数で筋持久力向上を狙う
要点をまとめるとこんな感じ。
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