この記事では、音ゲーのトリルについて解説します。片手トリルや2重トリルなど、パターンごとに意識しているポイントも紹介しているので、参考にしてみてください。
音ゲーにおけるトリルとは
音ゲーにおけるトリルとは、A→B→A→B…のように2つの配置を交互に繰り返す譜面パターンのことです。※ボタンレーンの概念がない音ゲーでは、単純に交互押しをトリルと呼ぶこともあります。
トリルには上図のようなシンプルなトリルを含め、さまざまな派生パターンがあります。
- 両手トリル
- 片手トリル
- 高速トリル
- 2重トリルなど
音ゲーにおけるトリルは、同じ音(ドラム音など)が連打にならないよう振り分けられたものも多く、音楽用語のトリル(tr)とは少し意味が違います。
なぜトリルは難しいのか
音ゲーのトリルは難しく、個人差が出やすい譜面です。理由は以下の3つ。
- ノーツが縦に重なって見づらい
- BADハマりが起こりやすい
- 負荷が集中するため手指が疲れやすい
ノーツが縦に重なって見づらい
下記2つのトリル配置を比べてみましょう。
おそらく、音ゲーに長く触れている人ほど「左図のほうが難しい」と答えると思います。
なぜノーツの少ない左図のほうが難しいかというと、同じ配置の繰り返しでメリハリがなく、目印にできるノーツが無いからです。
目印にできるノーツがないと、自分が今どのノーツを叩いているのか、今認識したノーツはどのタイミングで叩くのか、段々分からなくなってきてリズムがズレていきます。
後述するBADハマりも起こりやすいので厄介です。
一方で、右図の譜面(おまけ付きトリル)では、「同時押し」が目印になります。無意識にやっている人も多いでしょう。
同時押しを目印にして「この同時押しだけは絶対にずらさない!」と意識すれば、このパターンのトリルはリズム感に関係なくできるようになります。
BADハマりが起こりやすい
トリルは同じレーンに連続してノーツが降ってくるため、ゲームの仕様上、BADハマりが起こりやすい配置になっています。
BADハマりの原理は以下の図の通り。
BADハマりの対策としては、押しすぎないこと、ハマり始めたら落ち着いて修正することなどがあります。
負荷が集中するため手指が疲れやすい
トリルは乱打譜面と比較して同じ手指にばかり負荷が集中するため疲れやすくなります。特に速いトリルや長いトリル、片手トリルなどで顕著です。
持久力強化も有効ですが、速いトリル・長いトリルほど脱力を意識して、一打一打の消耗を減らすことが大切。
脱力については以下の記事で解説しているので、興味のある人は読んでみてください。
トリルの種類とそれぞれのコツ・意識すべきポイント
以下、トリルのパターンごとに、自分が意識しているコツを解説します。
普通の両手トリル
- 後ろの音をよく聞いてリズムキープする
-
シンプルなトリルは目印が作りづらく、リズムキープが難しいです。バックで定間隔で流れている音を頼りに、リズムキープを意識しましょう。
- 4分や1小節ごとにアクセントを付ける
-
リズムキープと同様ですが、4分音符や小節線ごとにアクセントを付け、ズレを修正しましょう。
- 目線を固定する
-
バックの音でリズムキープし辛い場合は、なるべく目線を固定することを意識します。疑似判定ラインを作って、ノーツが通り過ぎたら押すイメージです。
- 判定を常にモニタリングしておく
-
ズレたら即修正できるように、判定を常に意識しておきます。FAST/SLOWなどの表示があると修正しやすいです。
おまけ付き両手トリル
- 同時押しをしっかり見る 他はなんとなく見る
-
この手のトリルは「同時押しだけ絶対に光らせる」意識でやります。同時押し以外はほとんど見ません。
上図は比較的見やすい配置ですが、下図のように見にくい配置でも同様です。
普通の片手トリル
両手トリルのコツに加えて、以下のことを意識しています。
- 余計な力を入れない 最低限の力で押す
-
片手トリルは力を入れすぎると、手や指がすぐに疲れてしまいます。脱力を意識して必要最低限の力で押すように意識します。
音ゲーと「脱力」についてのお話 この記事では、音ゲーにおける「脱力」について、コツやイメージを解説します。 記事の後半は余談です。「認識力と脱力の関係」「スコア先行型が伸び悩む理由」について… - 速さによって叩き方が変わることを意識する
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遅いトリルは肘から手首にかけて、速いトリルは指先を多く使って処理するイメージです。
おまけ付き片手トリル
- 同時押しをしっかり見る 他はなんとなく見る
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おまけ付き両手トリルと同じく、「同時押しだけ絶対に光らせる」意識でやります。同時押し以外はほとんど見ません。
- 頭の中でリズムを作る
-
上図であれば、最初から最後まで16分の一定間隔で並んでいます。頭の中で「ダカダカダカダカダカダカ…」と譜面に音を乗せるイメージでリズムを作りましょう。
このとき大事なのは、トリルとその他のノーツのリズムを分けて考えないことです。
人間の脳はマルチタスクが苦手なので、分けて考えようとすると右手と左手がズレます。流れてくるノーツを1個1個処理するイメージで認識しましょう。
2重トリル
- ブロック(ひとかたまり)で認識する
-
BPMなどにもよりますが、2重トリルは下図のように2往復分を1ブロックとして認識することが多いです。
4分区切りでアクセントを付けて修正するイメージですね。
- 始点と終点を意識する
-
長く続くトリルは、トリルの始点と終点をずらさないように意識します。
超高速トリル
- 縦連力を鍛える。パワー!
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左手・右手どちらか片方でも縦連力が足りてないと崩れます。最悪、あんみつしてもそこそこ光るので、連打が強い方の手だけで処理するのもアリ。
変速トリル
- 目線を固定&ズレたら即修正
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変速トリルは余計なことは一切考えず、「目線を固定すること」「判定を常にモニタリングしておくこと」に全意識を集中します。疑似判定ラインを作って、そこを過ぎたら押すイメージ。
まとめ
以上、音ゲーのトリルについての解説でした。
トリルは認識・リズムキープともに難しく、失敗するとBADハマりに繋がりやすい厄介な譜面です。
どんなトリルも、後ろの音をよく聞いてリズムキープすること、注視するノーツや譜面の見方を調整・試行錯誤していくことが大切になります。
慣れてくれば、普通の乱打と変わらない(特にトリルを意識することもない)状態に近づけるので、根気強く練習を続けましょう。
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