随分前にINFINITASの環境を作ったのですが、こちらはライトニングモデルが登場する前に組んだ環境でした。
それでも快適にプレイできてたんですが、実家を出るときに処分してしまったので、「今からINFINTAS環境を作るならどのアイテムが良いかなぁ」と妄想してみることにしました(妄想が実現するかどうかは未定)
今回は【モニター編】ということで、INFINITASに適したモニター選びのポイントと、今買うならこれかなってモニターをまとめておきます。
INFINITAS環境を作る際の参考にしていただければ幸いです。
目次
INFINTASのモニターを選ぶときにチェックしておくポイント

ざっくり重要な項目から解説していきます。
リフレッシュレート

1秒間に画像が何回更新されるかの値。高ければ高いほど、画面が滑らかに見える。
INFINITASは120Hzに対応しているので、120Hz以上を選ぶと良いです。
ゲーミングモニターは144Hzが定番で、240Hzや360Hzのものもありますが、オーバースペックなものを買っても意味がないので、120~144Hzのものを選びましょう。
「ゲーミングモニター」と称していても、応答速度が良いだけで60Hzまでしか対応していない製品がたくさんあるので要注意です。
ちなみに、自分はFPS用に144Hzのモニターと240Hzのモニターを使ったことがありますが、正直違いがわかりませんでした(笑。60Hzから144Hzに変えたときは感動したんですが、それ以上となると、人間の目には違いが分からないレベルになるようです。
モニターサイズ

IIDX筐体(ライトニングモデル)のモニターサイズは43インチとなっています。
ただし、43インチのモニターで120Hz以上の製品は少なく、価格も高いです。したがって、43インチにこだわるのであればテレビも視野に入れて下さい。最低でも10万円ぐらいします。
パソコンモニターとして使うのであれば、現実的には、普段使いが快適で製品数が多く、価格も手頃な24~27インチから選ぶことになるでしょう。2~3万円ぐらいの出費で済みます。
個人的には立ち環境を作るなら43インチ、そうでないなら27インチで良いかなと思います。(32インチもアリですが選択肢は少ないです)
もちろん、曲面モニターやウルトラワイドディスプレイは選択肢から外れます。アスペクト比16:9の一般的なサイズから選びましょう。
応答速度

モニターの色が変化するまでの時間のこと。○msや○ミリ秒と表記します(表示遅延とは別物なので注意)
数値が低ければ低いほど、残像の少ない滑らかな映像になります。音ゲーをする上では表示遅延よりも重要です。
144Hzのモニターなら7ms以下が1つの基準となるでしょう。
液晶の表示方式(IPS/TN/VA)

液晶の表示方式には主に、IPS、VA、TNの3種類あります。ざっくりまとめると以下のような感じ。
IPS | VA | TN | ||
---|---|---|---|---|
価格 | 高 | 中 | 低 | |
視野角 | 広い | 広い | 狭い | |
発色 | ◎ | ○ | △ |
一昔前は「IPS液晶は応答速度が遅い」と言われていましたが、最近はあまり変わらないらしいので、選べるなら表示のキレイなIPS液晶を選ぶと良いです。
その他チェックしておいたほうが良い項目
画面解像度とは、画面を構成する画素数のことです。
名称 | 画素数 |
---|---|
フルHD | 1920×1080 (約200万画素) |
WQHD | 2560×1440 (約370万画素) |
4K | 3840×2160 (約830万画素) |
INFINITASはHD(1280×720)出力なのでフルHDで十分でしょう。
モニター表面がツルツルしているのが光沢液晶、ザラザラしているのが非光沢液晶です。
パソコン用モニターは非光沢のものが多く、テレビはほぼ全ての製品が光沢液晶になっています。
光沢液晶のほうが映像自体はキレイに見えますが、映り込みや光の反射で気が散るため、集中力のいる作業には向いていません。
パソコンで普段使いのモニターとしても使うのであれば「非光沢」が良いですが、43インチでゲームや映像視聴がメインならテレビのほうが選択肢が多いので、必然的に「光沢液晶」になります。
PCとの接続はHDMIまたはDisplayPortが主流です。一昔前のPCやグラフィックボードだとDVIで接続する場合もあります。



ケーブルの規格等によっては144Hz出力に対応しない場合もあるので、なるべく最新規格のケーブルを用意することをおすすめします。
モニターによっては、高さ調整ができないものもあるので、チェックしておきましょう。特に格安モニターは、スタンドがしょぼいことが多いです。
VESAマウントに対応していれば、モニターアームに取り付けたり、壁掛け金具に取り付けたりできます。
PCモニターはテレビと違って、スピーカーを内蔵しない製品が多いです。外部スピーカーかヘッドホンでプレイするのが基本になります。
テレビでINFINITASをプレイする場合も、遅延とかの関係で音は別出力したほうが無難です。
INFINITASが快適に遊べそうなモニター7選
各ショッピングサイトでINFINITASに向いてそうなモニター・テレビを物色し、ポイントを抑えた製品をいくつかピックアップしてみます。
24インチで手頃な144hz対応モニター
DELL S2421HGF
144hz以上、24~27インチ、安い順で出てきたのがコレ。TN非光沢で視野角が狭く、スペックをを見る限り発色も良くはなさそうですが、コスパは間違いなく最強クラス。
ただ、3,000円ほどプラスすれば↓のLG製IPSモニターが買えちゃうから、自分ならそっち買うかな…
サイズ 解像度 | 23.8インチ フルHD(1920×1080) |
---|---|
リフレッシュレート | 144Hz |
表示方式 | TN |
応答速度 | 1ms(GtoG,Fast) |
光沢/非光沢 | 非光沢 |
入力端子 | HDMIx2, DPx1, |
VESA対応 | ○ |
高さ/角度調整 | ○ |
LG 24GN600-B
広視野角かつ発色鮮やかなIPS液晶で144Hz、しかもHDR対応で映画とかも楽しめちゃう欲張りなモニターでこの価格。自分が今デスク上にお手軽INFINITAS環境作るなら多分コレ買います。
サイズ 解像度 | 23.8インチ フルHD(1920×1080) |
---|---|
リフレッシュレート | 144Hz |
表示方式 | IPS |
応答速度 | 1ms(GtoG) |
光沢/非光沢 | 非光沢 |
入力端子 | HDMIx2, DPx1, |
VESA対応 | ○ |
高さ/角度調整 | 上下角度調整のみ |
27インチで手頃な144Hz対応モニター
LG 27GN600-B
↑で紹介したモニターの27インチバージョンです。弐寺やるなら少しでも大きいほうが良いと思うので、予算とスペースがあるならこちらがベター。
32インチ版(32GN600-B)はIPSではなくVA液晶なので注意。斜めから見ると少し白っぽく見えます。使用している知人によると全然気にならないらしいですが。
サイズ 解像度 | 27インチ フルHD(1920×1080) |
---|---|
リフレッシュレート | 144Hz |
表示方式 | IPS |
応答速度 | 1ms(GtoG) |
光沢/非光沢 | 非光沢 |
入力端子 | HDMIx2, DPx1, |
VESA対応 | ○ |
高さ/角度調整 | 上下角度調整のみ |
ASUS VG279Q
こちらはASUS(エイスース)製で、スタンドの高さが調整できるタイプ。DVI接続にも対応しています。
出た当初はIPS液晶のゲーミングモニターが少なく、6万円ぐらいした記憶ですが、今はこんなに安く買えるんですね…
サイズ 解像度 | 27インチ フルHD(1920×1080) |
---|---|
リフレッシュレート | 144Hz |
表示方式 | IPS |
応答速度 | 1ms |
光沢/非光沢 | 非光沢 |
入力端子 | HDMIx1, DPx1,DVIx1 |
VESA対応 | ○ |
高さ/角度調整 | ○ |
ライトニングモデル再現にこだわる43インチモニター/TV
GIGABYTE AORUS FV43U
現状手に入るモニターで、最もライトニングモデルに近いものはコレでしょう。(というか43インチ120Hz以上の選択肢がこれぐらいしかない)
REGZA 43Z730Xからコレに乗り換えた知人によると「REGZAにあった残像が全く無い」そうです。羨ましい~。
サイズ 解像度 | 43インチ 4K(3840×2160) |
---|---|
リフレッシュレート | 144Hz(4K) |
表示方式 | VA |
応答速度 | 1ms(MPRT) |
光沢/非光沢 | 非光沢 |
入力端子 | HDMI2.1×2 USB Type-Cx1 DisplayPortx1 |
VESA対応 | ○(200×200壁掛け) |
高さ/角度調整 | 不可 |
東芝 レグザ 43Z730X
昔から「ゲームをするならREGZA」と定評です。こちらは2019年発売のモデルで、フルHDでの120Hz駆動に対応しています。
テレビということで、ゲーミングモニターと比べると少し残像感はありますが、プレイ自体には全く支障ないレベル。
後継機のZ740Xシリーズはラインナップに43インチが無いため、今買える120Hz対応43インチテレビの中ではこのZ730Xが最強だと思います。
というか普通にTVとしても、液晶REGZAのフラグシップモデルなので超優秀です。
詳細なレビューやINFINITAS用の設定については、駄文さんの記事がとても参考になるのでぜひチェックしておきましょう。
サイズ 解像度 | 43インチ 4K(3840×2160) |
---|---|
リフレッシュレート | 120Hz(FHD) |
表示方式 | IPS |
応答速度 | 記載なし |
光沢/非光沢 | 光沢 |
入力端子 | HDMIx4 |
東芝 レグザ 43Z670K
こちらは2021年最新モデル。Z730Xとの主な違いとしては
- 4K/120Hzに対応(Z730Xの120Hz対応はフルHDまで)
- タイムシフトマシンに非対応
あたりでしょうか。Z730Xが手に入りにくくなってきたら、こちらが後継機になりそうです。
PS5や超ハイスペックなPCで4K120Hzのゲーム体験をしたいなら、あえてこちらを選ぶのも良さそうですね。
サイズ 解像度 | 43インチ 4K(3840×2160) |
---|---|
リフレッシュレート | 120Hz(4K) |
表示方式 | 記載なし |
応答速度 | 記載なし |
光沢/非光沢 | 光沢 |
入力端子 | HDMIx4 |
2021年9月14日 表示方式について誤りがあったため修正しました。
リフレッシュレートの設定を忘れずに
PCの設定
INFINITASは対応しているモニターであれば起動時に120Hzになるので、基本的にPC側で設定する必要はありません。(環境によってはGPUでカスタム解像度等の設定が必要になります)
ただし、他のゲームは別なので、ディスプレイの性能を発揮するためにも以下の設定をしておきましょう。

- デスクトップのなにもないところで右クリック
- 「ディスプレイ設定」を開く
- 「ディスプレイの詳細設定」を開く
- 「ディスプレイアダプターのプロパティ」を表示する
- 「モニター」タブに移動して画面のリフレッシュレートを設定
基本的に一番高いリフレッシュレートを選択しておけばOKですが、INFINITASが120Hzで起動しない場合、動作や判定がおかしい場合は120Hzに設定して下さい。
INFINITASの設定

「フレームレート」を自動設定にしましょう。
以上の設定をしておけば、とりあえず問題ないと思います。(モニター、TV側の設定は製品によって異なるので、ここでは割愛します)
まとめると、立ち環境作るなら現状はREGZA「43Z730X(2019年モデル)」か「43Z670K (2021年モデル)」が良さげ。石油王は「AORUS FV43U」。
普段はPCモニターとして使って、INFINITASもやるって感じなら27インチの「LG 27GN600-B」あたりが画質もコスパも良いんじゃないかなーと思います。
次回に続く(かもしれない)
追記 INFINITAS起動時に120Hzにならない場合は
144Hzや165Hzなど、120Hz以上のモニターでINFINITASを遊ぶ際、起動時に120Hzにならないことがあり、120Hz以外のリフレッシュレートで動作すると判定が大幅にズレるようです。
この問題が発生する場合は以下の設定を試してみて下さい。
GeForceの場合

- デスクトップ上で右クリックして「NVIDIAコントロールパネル」を開く
- 「3D設定の管理」をクリック
- 優先的に使用するリフレッシュレートを「アプリケーションによるコントロール」に設定
Windowsの設定
GeForce以外のドライバの場合や、設定しても上手くいかない場合、またはオンボードグラフィックでプレイしている場合は以下の設定をしてください
- デスクトップのなにもないところで右クリック
- 「ディスプレイ設定」を開く
- 「ディスプレイの詳細設定」を開く
- 「ディスプレイアダプターのプロパティ」を表示する
- 「モニター」タブに移動して画面のリフレッシュレートを「120Hz」設定
2 件のコメント
はじめまして。
リフレッシュレートの設定ですが、MAX144Hzのディスプレイに対してINFINITAS側を自動設定にした場合、ドライバ側を無設定だと144Hzで起動されます。(FV43UのFPS表示機能で確認)
144Hzで動作していると判定が大幅にずれてしまいます。(私の環境では+3.1程度)
GeForceであれば、NVIDIAコントロールパネルの3D設定の管理から「優先的に使用するリフレッシュレート」を「アプリケーションによるコントロール」に変更することで120Hzで起動されるようになります。
この設定はポップンLively等でも有効で、想定されたリフレッシュレートで起動されることで、判定が±0に落ち着きます。
ディスプレイ側の実リフレッシュレートを確認していないとはまりやすい落とし穴だと思いますので、追記をお願いできればと思います。
こんにちは、情報提供感謝です。
確かに落とし穴になりそうなので、明日中に追記しておきます!